堺東のインド料理



あれは堺東GOITHでのライブを控え、 Gのタチャ氏とチケットを受け取りに
堺東まで チャリンコを飛ばした日のことだった。 その日はカラッと晴れたまさに印度日和で、
隣のチャリに跨った彼(タチャ)がインディオに見えた程だ。
無事チケットを受け取り、GOITHを後にして商店街を抜けようとしたその時、
ふと普段お目にかかれない色彩が瞳孔をノックした。
まさに極彩色のそのガネ―シャに誘われるように タチャ氏は地下へと降りる階段に足をかけた。

「いらっチャイ!」
部屋数で言うと3LDKぐらいの髭を蓄えたおやじが甲高い声を上げた。
店内には妖しいインド音楽が流れスクリーンにはインド映画が映し出されている。

俺はあまり空腹ではなかったのでナンを単品で1つと、サブリミナル効果にかかりチャイを、
タチャ氏はタンドリーチキンとカレーが一緒になった魅惑のBセットをオーダー。
程なくナンが運ばれてきて思ったことは1つ。

「でかっ!」
ゆうに肘から指先ぐらいまであるぜ。
タチャ氏のBセットも程なく運ばれてきて思ったことは1つ。
「普通だ」
皿が並ぶと、タチャ氏が食後にコーヒーをお願いしますと注文した。
味はというと悪くないというよりも、かなりうまいっ
しかし何よりもおやじがずううううううううっとこちらを見ている。

インドの常識ではそれも普通なのかもしれんが、 飯中にあんな濃ゆいおやじの視線受けてたら、
バターですらごま油に思えてくる。
タチャ氏はうまそうにカレーを食っている。

そこへあれだけこちらの様子を窺っていたおやじが、
俺と目が合ってもビクともしなかったおやじが、
俺たちの呼吸すら見抜いていたかのようなあのおやじが










コーヒー運んで来ちゃった
ごちそうさまと言うしかねぇよ